2008年 03月 14日
奴は - 03 |
そうなんだよ
多分、月のデザインを
変えることはできないんだよ、恐怖の大王には
彼は臆病なんだ
プレッシャーにも弱いけど
「新デザインはみんなに
恐怖の大王の恐怖とは、
多分、月のデザインを
変えることはできないんだよ、恐怖の大王には
彼は臆病なんだ
プレッシャーにも弱いけど
「新デザインはみんなに
受け入れてもらえるのだろうか?」
一度そんな事を考え出したら
もう悪い考えしか出てこない…そんな性格なのさ
「ああ、ダメだ…ダメだぁ」
…
…500年近くもの昔
彼は親友の医師 ノストラダムスに言った
恐怖の大王
「俺は臆病でプレッシャーにも弱いけど…
一度そんな事を考え出したら
もう悪い考えしか出てこない…そんな性格なのさ
「ああ、ダメだ…ダメだぁ」
…
…500年近くもの昔
彼は親友の医師 ノストラダムスに言った
恐怖の大王
「俺は臆病でプレッシャーにも弱いけど…
西暦2000年を迎える頃には、
なにかドデカイ事をしでかしてやりたいなぁ
年末年始は何かと忙しいから
やっぱりやるなら夏だよな
と言っても、君はもうとっくに
なにかドデカイ事をしでかしてやりたいなぁ
年末年始は何かと忙しいから
やっぱりやるなら夏だよな
と言っても、君はもうとっくに
亡くなってるんだけどね…」
ノストラダムス
「そうか…いいことだね!
ノストラダムス
「そうか…いいことだね!
私は死んでしまっているかもしれないが…
君がその決意を忘れぬよう、詩で書き記しておくよ
この詩は人々が語り継ぎ、
君がその決意を忘れぬよう、詩で書き記しておくよ
この詩は人々が語り継ぎ、
永遠に生き続けることだろう」
恐怖の大王
「ありがとう、助かるよ…がんばるぞ」
…
…時はただ流れる
ノストラダムスの詩は、預言として風化することもなく…
人々は俄かに恐怖していた…
噂とは大きくなりながら広がってゆくものである
『恐怖の大王とはどんな奴?…
アンゴルモアの大王とは?マルスの支配って?』
『も・し・か・し・て…
人類は2000年を前にして、絶滅するのでは…?』
『1999年ってことは、あと○年しかない
俺は○○歳で死ぬのか…嫌だよう』
『怖い、恐怖の大王が…怖い!』
恐怖の大王は空からその光景を
全て眺めていたんだ
そして一人思う
恐怖の大王
「ノストラダムスの野郎…どうせ死んでるからって
適当なこと書きやがった…
なんだよ、マルスって…
俺はただ、ドデカイ事をしたいって
恐怖の大王
「ありがとう、助かるよ…がんばるぞ」
…
…時はただ流れる
ノストラダムスの詩は、預言として風化することもなく…
人々は俄かに恐怖していた…
噂とは大きくなりながら広がってゆくものである
『恐怖の大王とはどんな奴?…
アンゴルモアの大王とは?マルスの支配って?』
『も・し・か・し・て…
人類は2000年を前にして、絶滅するのでは…?』
『1999年ってことは、あと○年しかない
俺は○○歳で死ぬのか…嫌だよう』
『怖い、恐怖の大王が…怖い!』
恐怖の大王は空からその光景を
全て眺めていたんだ
そして一人思う
恐怖の大王
「ノストラダムスの野郎…どうせ死んでるからって
適当なこと書きやがった…
なんだよ、マルスって…
俺はただ、ドデカイ事をしたいって
言っただけなのに…
人々の心のハードル、上げやがってぇ…」
ちなみに1999年夏、彼の考えていた催し物は
とても綺麗な、打ち上げ花火だったという
恐怖の大王
「ああ、ダメだ…
人々の心のハードル、上げやがってぇ…」
ちなみに1999年夏、彼の考えていた催し物は
とても綺麗な、打ち上げ花火だったという
恐怖の大王
「ああ、ダメだ…
ここまでハードル上げられちゃったら
花火じゃ無理だ…あわわ、どうしよう
あれか?紐無しバンジーとか?
…いやぁ、それってどうなん?
ああ、ほんとどうしよう」
悩んだ…恐怖の大王は大いに悩んだ
上げられ過ぎたハードルに応えられるように
…
あわわ、どうしよう
…どうしよう
……
そして…
とうとう1999年
六の月
彼は…
胃潰瘍で入院
原因はプレッシャーからくる、極度のストレス
病院に担ぎ込まれたとき
彼はうわ言の様に言ったという
「我、こそは…恐怖の大王、ぞ
まずは…大王Tシャツを…用意…し…た
みんな、それ着て…大いに…盛り上が…ろうぜ?」
ガクッ…
二ヵ月の後、彼は退院した
こうして七の月には何も起こらなかったってわけ
花火じゃ無理だ…あわわ、どうしよう
あれか?紐無しバンジーとか?
…いやぁ、それってどうなん?
ああ、ほんとどうしよう」
悩んだ…恐怖の大王は大いに悩んだ
上げられ過ぎたハードルに応えられるように
…
あわわ、どうしよう
…どうしよう
……
そして…
とうとう1999年
六の月
彼は…
胃潰瘍で入院
原因はプレッシャーからくる、極度のストレス
病院に担ぎ込まれたとき
彼はうわ言の様に言ったという
「我、こそは…恐怖の大王、ぞ
まずは…大王Tシャツを…用意…し…た
みんな、それ着て…大いに…盛り上が…ろうぜ?」
ガクッ…
二ヵ月の後、彼は退院した
こうして七の月には何も起こらなかったってわけ
恐怖の大王の恐怖とは、
プレッシャーと臆病な心だったんだね
by nasrullah_zakky
| 2008-03-14 02:25
| 妄想話
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